Tensorflowの環境を作る(miniforge編)

Apple Silicon MacでTensorflowを使うには、AppleがApple Siliconプロセッサ用に改変した tensorflow_macos が必要です。そのためには miniforge がインストール済みであることが条件です。まだ準備できていない場合は こちら を参照してください。

Python3の動作環境を確認する

Apple Silicon Macには最初からPython3がインストールされているはずですが、その動作環境を確認してください。コマンド名は “python” ではなく “python3” なので間違えないでください。

tensorflow_macos は Python 3.8 が必須です。いまのところApple Silicon Macには Python3.8 がインストールされているので辻褄が合っていますが、将来どうなるかわかりませんので注意してください。

Python3がARMアーキテクチャ上で動作していることを確認してください。次のように表示されれば問題ありません。

もし次のように表示される場合はRosetta上で動作しています。iTerm2.appなどを使っているとこのようになる場合がありますので、アプリの「情報を見る」の中の「Rosettaを使用して開く」のチェックを外してください。またはシステム標準のターミナルを使ってください。

その他、Python公式サイトからダウンロードしたdmgファイルからPython3をインストールした場合等にもRosetta上で動作してしまいます。ARMアーキテクチャ上で動作するPython3環境を準備してください。

仮想環境の作成

Pythonで作ったプログラムは、Python本体のバージョンや使用するライブラリ同士の相性に敏感なので、仮想環境を作ってバージョンの管理を行うのが普通です。次のコマンドでTensorflow用の環境を、Python 3.8をベースに定義します。名前は任意ですがここでは “tensorflow” とします。Tensorflow以外の目的で仮想環境を作る場合も、インストールするものは異なっても手順は同じです。

続いてこの環境を有効化します。コマンドプロンプトの前に (tensorflow) と表示されて仮想環境の中であることが示されます。

ちなみに、仮想環境から抜けるにはこのようにします。

仮想環境にインストールされたものを一覧表示します。

作成した仮想環境の一覧は次のコマンドで表示できます。

仮想環境の削除はこのようにします。(tensorflowの仮想環境は必要なので、今は削除しないでください)

tensorflow-macosをインストールする

ここからは仮想環境を有効にした状態で作業してください。tensorflowが依存するファイルをインストールします。

Apple Silicon Mac用のtensorflowとプラグインをインストールします。

さらに使いそうなライブラリをインストールします。

python3を起動してTensorflowをimportできることを確認してみましょう。

強化学習で TF-Agents が必要なら次のコマンドでインストールしてください。

ついでに pandas も入れておきましょう。

Jupyter Notebook が使いたければ入れてください。

 

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