この演習ではAdafruitのライブラリを導入し、同時に BLE(Bluetooth Low Energy)を使うための環境設定を行います。
ライブラリのインストール
以下の、Adafruit社ほかによるライブラリをインストールします。
- BLEPeripheral
Arduino IDE の [スケッチ]>[ライブラリをインクルード]>[ライブラリを管理…] で、検索ワードに ”BLEPeripheral” と入力してEnter。見つかったライブラリの上にマウスを移動するとボタンが表示されるので、[インストール] をクリック。
- Adafruit GFX Library
同様に、Arduino IDE の [スケッチ]>[ライブラリをインクルード]>[ライブラリを管理…] で、検索ワードに ”Adafruit GFX Library” と入力してEnter。見つかったライブラリの [インストール] をクリック。依存関係のあるライブラリを同時にインストールするかどうか質問メッセージが出たら、[Install all] を選択する。
- Adafruit microbit Library
最後にもう1本、”Adafruit microbit Library” を検索してインストールしてください。[Install all] を選択するとエラーが出るので、[Install ‘Adafruit microbit Library’ only] を選んでください。
最後に[閉じる]をクリック。
BLEプロトコルスタックを配置する
次のページから最新版をダウンロードする。

DeviceDownload.zip は二重にZIPされており(解凍するとさらにZIPファイルが現れる)、解凍していくと s130_nrf51_2.0.1_softdevice.hex というファイルがあります。次のフォルダーに移動して、そのhexファイルを置いてください。
- Windowsの場合
C:\ユーザー\(ログイン名)\AppData\Local\Arduino15\packages\sandeepmistry\hardware\nRF5\0.7.0\cores\nRF5\SDK\components\softdevice\s130\hex
AppData というフォルダーが見つからない場合は、FileExplorer>[表示]>[オプション]>[表示タブ] で、隠しファイルを表示する設定にすると見えるようになります。
Arduino IDE のインストール環境によって、標準とは異なる場所にフォルダが存在する場合があります。”C:\ユーザー\(ログイン名)\AppData\Local” の下に該当するフォルダーがない場合は、”C:\ユーザー\(ログイン名)\Document\ArduinoData” や “C:\ユーザー\(ログイン名)\OneDrive” の下を捜してみてください。
- Macの場合
~/Library/Arduino15/packages/sandeepmistry/hardware/nRF5/0.7.0/cores/nRF5/SDK/components/softdevice/s130/hex
隠しファイルを表示する設定にしておかないと見えないので注意してください。MacのFinderで隠しファイルを表示するための設定は検索して調べてください。または、ターミナルを使って作業してください。”Library” フォルダは “ライブラリ” と表示されたりしますが問題ありません。
SoftDeviceを導入する(フラッシュツールのインストール)
ここの手順は下記サイトを参考にしています。
参考: https://github.com/sandeepmistry/arduino-nRF5
Arduino IDE の [ファイル]>[環境設定] (Macの場合は [Arduino]>[Preferences…])の [スケッチブックの保存場所] に指定されているフォルダーに移動してください。([環境設定]の中の設定内容は変更する必要はありません。)Windowsのデフォルトは、ホームディレクトリのドキュメント(Documents)の下のArduinoフォルダーです。その更に下階層に、tools\nRF5FlashSoftDevice\tool という3階層のフォルダーを作ってください。例えばこのようになります。
1 |
C:\Users\(ユーザー名)\Documents\Arduino\tools\nRF5FlashSoftDevice\tool |
最下層の tool フォルダに移動してください。次のファイルをダウンロードして、そのフォルダに置きます。
BLEプロトコルスタックをmicrobitに書き込む
Arduino IDE を再起動してください。[ツール] メニューの下で、
- Softdeviceは ”S130” を選択してください。
- 書込装置が ”CMSIS-DAP” になっていることを確認してください。なっていなければ設定してください。
動作確認
以降の演習ではArduino IDEの [ツール] メニューの設定は、「Softdevice: “S130″」と設定してください。
ここまでの設定が正しく行われたことを確認します。[ファイル]>[スケッチ例]>[Adafruit microbit library]>[matrixdemo] を読み込んで micro:bit に書き込んでください。LEDアレイの表示デモプログラムが走れば正常です。BLEについては後の演習で行います。
もしうまくいかなかったら、下のページから microbit-adv.hex をダウンロードして、microbitにDrag&Drop してみてください。

以上で、AdafruitのBLEライブラリが動作する環境が構築できました。
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