GitHub Copilot とは
GitHub Copilot を使うと、プログラム内のコメントや書きかけのソースコードに反応して、必要と思われるソースコードを自動的に提案してくれます。ChatGPT で有名な OpenAI 社の技術が使われています。ChatGPT でも同じようなことが出来ますが、Copilot は開発環境に組み込んで使うので VSCode 等のエディタの中で完結して動作します。
次のYoutube動画は英語ですが GitHub Copilot の動作がよくわかります。コメントを書くとそれを解釈してソースコードを自動で作ってくれています。コメントは日本語でも大丈夫です。ここでは C++ を使っていますが多くのプログラミング言語がサポートされています。変数名や関数名もふさわしいものを提案してくれていて、単純にテンプレートを表示しているのではないことがわかります。
GitHub Education
とても興味をそそる GitHub Copilot ですが、試用期間の2週間を過ぎると有料になります。月額10ドルまたは年間100ドルと無視できない金額です。ところが、学生や大学関係者なら GitHub Education に登録することで無料で使うことが出来ます。GitHub Education への登録方法を説明します。GitHub Education のトップページです。
GitHub Education を利用するには通常の GitHub アカウントに追加して、学生または教員であることの登録が必要です。GitHub にサインインした状態で次のページにアクセスします。

学生なら Student、教員なら teacher を選択して登録を進めます。学校で使用しているメールアドレス(〜.ac.jp)が必要です。それ以外のメールアドレスでアカウント登録している場合は [Add an email address] ボタンを押すと “add and verify your school-issued email address in your account settings” というメッセージが表示されます。このリンクを辿って学校のメールアドレスを追加登録します。新しく登録したメールアドレスに認証メールが送られてくるので認証してください。Primary email address は学校のメールアドレスに変更しても、元のままてもどちらでも構いません。
メールアドレスを登録したら、元のページで学校名が認識されているはずです。使用目的を簡単に記入して Continue ボタンを押します。このとき、GitHub の方でアクセス元の位置情報を確認するので、パソコンのセキュリティ設定を変更するように求められることがあります。
次の画面では学生証(教員の場合は教員証)の写真をアップロードします。有効期限の日付が入ったものが必要です。
下の方に写真をアップロードするところがあります。アップロードが終わったら [Process my application] という緑のボタンを押します。多くの場合、ここでメッセージが表示されて受付を拒否されます。どうやら日本語の証明書は受け付けられないようなので、手書きで英語の要約を添えて一緒に写真を撮り、アップロードし直します。証明書と照合できるように GitHub の profile に名前等を登録しておいたほうが審査に通りやすいかもしれません。
申請が受け付けられたら GitHub での審査が行われるので待ちます。早ければ数秒で、最長8日間で結果がメールで届きます。GitHub のアカウントに PRO と表示されていたら登録完了しています。
GitHub Copilot の登録・VSCodeへのインストール
GitHub Copilot のトップページで Start my free trial のボタンを押します。

GitHub Education に登録されて無料で使用できるようになっていれば次のような表示が出ます。
いくつか確認ボタンを押す必要がありますが、後で変更できるのでデフォルトで進めてください。あとで設定変更するときは、GitHub のアカウントメニュの中の Settings で可能です。
次は VSCode の設定です。VSCode の拡張機能で “GitHub Copilot” を検索してインストールします。
“Sign in to use GitHub Copilot” というポップアップ表示が出ます。VSCode から GitHub にアクセスできるようにサインインしてください。
GitHub Copilot を使ってみる
基本的な使い方です。
Windows | Mac | |
候補を採用する | Tab | Tab |
候補をキャンセル | ESC | ESC |
次の候補 | Alt + ] | Option + ] |
前の候補 | Alt + [ | Option + [ |
他の候補 | Ctrl + Enter | Control + Enter |
競プロの問題をやらせてみました。コメント以外は1行もコーディングせずに完成しました。
手順については このページ を参考にしました。
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