「Lチカ」で Arduino とはどういうものか雰囲気はつかめたと思います。今回はあらためて Arduino の基本を説明します。
電源
Arduino に電源を供給する方法はいくつかあります。
- 基板写真の左下にある黒いコネクタは電池を接続するためのコネクタです。4本入りの電池ボックスをここに接続できます。
- 基板写真左側に見える金属コネクタはUSBポートです。プログラムの書き込みにも使いますが電源供給にも使えます。スマホ用のモバイルバッテリーを接続すると長時間の電池駆動に便利です。
- 基板下側のコネクタに沿って、”GND”、”Vin” という印字が見えます。ここに5Vの電源を供給できます。
リセット
基板写真の左上隅にボタンがありますが、これはリセットボタンです。プログラムを再スタートさせたい時に押します。リセットボタン以外に、電源が入った時にも Arduino はリセット動作をします。
GPIO
多くのマイコンボードと同じように Arduino も GPIO(General Purpose Input/Output)を経由して接続デバイスを制御します。GPIO は「汎用IO」とも呼ばれ、デジタル信号の入出力を制御するものです。GPIO のピンには番号が付いています。「Lチカ」で使ったLEDは、LED_BUILTIN という名前で定義されたピン番号のGPIO経由で接続されています。
デバッグ
「Lチカ」で基本的な使い方を勉強しましたが、Arduino IDE のシリアルモニタを使うとプログラムのデバッグができます。試しに次のプログラムを Arduino に書き込んで実行してみてください。Arduino とパソコンの間で 9600bps の通信速度でシリアル通信を行い、LED_BUILTIN の実際の数字を調べるものです。
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void setup() { Serial.begin(9600); Serial.print("LED_BUILTIN="); Serial.println(LED_BUILTIN); } void loop() { } |
Arduino はパソコンに接続したまま [ツール]>[シリアルモニタ] を開きます。
- シリアルモニタのタイトル部分に接続したCOM番号が表示されていることを確認してください。
- シリアルモニタの右下に 9600 bps という数字が表示されていることを確認してください。プログラムで設定した通信速度に合わせる必要があるからです。
するとこのように表示されます。もし何も表示されない場合は Arduino のリセットボタンを押してください。「Lチカ」で光らせたLEDは、実際には13番のGPIOに接続されていることが分かります。
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