Android Studio で Hello World!

Android Studio のインストール

Android Studio は無料で入手できます。ダウンロードしてインストールしてください。この記事では 2022.1.1.21 を使用していますが、説明の都合上、スクリーンショットは古いバージョンのもの、WindowsとMacのものが混在しています。

Download Android Studio & App Tools - Android Developers
Android Studio provides app builders with an integrated development environment (IDE) optimized for Android apps. Downlo...
  • インストールは下の画面までデフォルトで進めてください。これが Android Studio を起動したときに毎回現れる画面です。(プロジェクトの登録状況によってメニュー表示が変わります。)

  • この画面まで来たらメニューの [Customize] > [All Settings…](Macの場合は [Android Studio] > [Settings…])から設定画面を表示し、[Appearance & Behavior] > [System Settings] > [Android SDK] に進みます。[SDK Platforms] のタブの中で最新バージョンの Android にチェックが入っているはずです。”〜Preview” と名前がついているものは正式リリース前のバージョンなので、特別に目的がなければチェックしないでください。過去バージョンの Android もサポートする予定ならそのバージョンもインストールしてください。ここでは Android 6.0 以降のバージョンをサポート対象とする前提で [Android 6.0 (Marshmallow)] をチェックしておきます。

  • Windows の場合は [SDK Tools] のタブの中の [Google USB Driver] をチェックしてください。

[OK] ボタンを押して画面の指示に従うと必要なものがインストールされます。

  • Windowsの場合、同じ設定画面で [Editor] > [File Encodings] で、[Global Encoding] と [Project Encoding] が UTF-8 になっていることを確認してください。なっていなければ設定してください。
  • [Editor] > [General] > [Appearance] の [Show line numbers] をチェックしてください。[OK] ボタンを押して完了です。
  • 設定画面の [Appearance & Behavior] > [System Settings] の “Reopen projects on startup” をチェックしていると、Android Studio の起動時にロゴ画面をスキップして、前回開いていたプロジェクトが自動的に開きます。好みに応じて変更してください。

プロジェクトを作る

作成するアプリによって設定は異なりますが、初めての場合は下の手順を試してください。

  • 起動直後の画面で [New Project] を選びます。
  • ターゲットデバイスを決める画面になるので [Phone and Tablet] のタブを選択し、[Empty Activity] のテンプレートを選んだら [Next] で進みます。

  • Name がアプリの名称になります。
  • Package name は、このアプリについて Google 認証を取得するつもりならば、ユニークな名前である必要があります。テスト目的ならデフォルトのままで構いません。
  • Save location はプロジェクトの情報が保存されるフォルダです。デフォルトで良ければ変更は不要です。
  • Language は Kotlin または Java から選んでください。こだわりがなければ Kotlin をお勧めします。
  • [Use legacy android.support libraries] をチェックは外したままにしておきます。古いチュートリアルでは [Use AndroidX artifacts] をチェックするように、と指示されていることがありますが、今のAndroid Studioではそれがデフォルトになっており、[Use legacy android.support libraries] のチェックを外しておくことで AndroidX artifacts が有効になります。

  • [Help me Choose] をクリックすると、設定した条件で Android 端末のどれだけをカバーできるか表示されます。確認したら [Finish] ボタンを押します。必要なライブラリ等がダウンロードされるまで待ってください。
  • What’s new … の画面は右端の縦長の領域から [Assistant] を押すと消えます。
  • activity_main.xml、MainActivity.kt という2つのタブが開いた状態になります。

  • プロジェクトを作りましたので、次回以降は Android Studio を起動すると存在するプロジェクトが表示されます。

AVDで実行する

  • AVD(Android Virtual Device)は実機を用意しなくてもアプリを走らせることができるエミュレータです。プロジェクトの画面右上のアイコンから起動します。

  • すでに作成済みのデバイスがある場合は一覧表示されます。まだ作成していない場合は [Create device…] のボタンを押します。
  • 一覧の中からハードウェアを選択します。実際にテストする予定のデバイスがあればそれに合わせておくと良いでしょう。今回は [Phone] > [Pixel] を選んで [Next] を押します。

  • タブが3つ表示されますが、[Recommended] の中からターゲットマシンのイメージを選びます。この例では Android 10.0 (Google Play) を選びました。[Download] ボタンでイメージをダウンロードしてください。ダウンロードが終わったら [Next] ボタンが押せるようになります。

  • [Next] ボタンでAVD の設定画面になりますが、デフォルトのまま [Finish] を押してください。
  • Your Virtual Device に作ったAVDの一覧が表示されます。▶ボタンで実行、鉛筆アイコンのボタンで設定画面が出ます。

  • ▶ボタンで実行するとエミュレータが起動します。アイコンを使って Android スマホの操作をエミュレートします。

エミュレータ画面の上でCtrlを押しながらマウスドラッグするとスワイプ動作になります。エミュレータ環境に日本語を追加して、タイムゾーンを日本に設定します。この手順はエミュレータに設定した Android のバージョンによって違うかもしれません。

    • 下から上にスワイプ
    • [Settings] > [System] > [Language & input] > [Languages] > [Add a language] > [日本語]
    • 日本語の順番を English の上に移動する
    • [設定] > [システム] > [日付と時刻] でタイムゾーンを日本に設定
  • 作成したプロジェクトにはサンプルの Hello World! が入っています。画面右上のアイコンから実行します。

エミュレータ上で Hello World! が実行されます。

実機で実行する

  • Android の実機がある場合は、[設定] > [端末情報](または [タブレット情報])を開き、[ビルド番号] という項目を連続7回タップします。”これでデベロッパーモードになりました!” というメッセージ表示され、[開発者向けオプション] が利用可能になります。[設定] > [開発者向けオプション] の中にある [USBデバッグ] の項目をオンにしてください。
  • Android 実機とパソコンをUSBケーブルで接続します。最近の Windows 10 なら画面右下に “デバイスの準備ができました” と表示されて Android 端末が認識されます。

認識されない場合は https://developer.android.com/studio/run/oem-usb?hl=ja を参考にしてUSBドライバをインストールしてください。機種によってはメーカーのWEBサイトなどを参照する必要があるかもしれません。Android端末側で “USBデバッグを許可しますか?” と聞かれた場合は許可してください。Mac の場合はこの様な手順は不要です。

  • プロジェクトの画面右上のアイコンからアプリを実行すると Android 端末でアプリが起動します。Android端末が反応しない場合はパソコンとの接続モードを確認してください。[充電のみ] のモードでパソコンと接続されていると、Android Studio から端末を認識できませんので、それ以外の [ファイルを転送] 等のモードに変更します。

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