24H2がインストールできなかった話

Windows11は毎年秋に新しいバージョンがリリースされ、翌年にかけて一般ユーザーにも拡散されるのが慣例になっている。今は2025年初頭。最新版の24H2がリリースされたが色々と問題が出ているらしく、インストールしないほうが良いとか待った方が良いとかネット上では言われている。

私も24H2そのものには興味はないが、インストールせずに放置して将来リリースされるバージョンやセキュリティパッチが入らなくなってしまったらパソコンそのものの寿命を縮めてしまう可能性があるので、いつかはインストールしようと考えていた。

 

何が起きたか?

2025年初頃からWindows Updateへ24H2が配信され始め、インストールは実行されるのだが、一通りのインストールが終わった後「元の状態に戻しています」(正確な表現は違っていたかもしれない)というメッセージが表示されてインストールがキャンセルされ、元の23H2に戻ってしまう。Windows Updateの画面には 0xc1900101 というエラーメッセージが表示されている。

このエラーメッセージはドライバーの問題によりインストールできなかったことを意味するらしい。ここ参照。そう言われてもWindowsなんてドライバーの塊。何が悪いんだかさっぱりわからない。

 

何を試したか?

まずは世の中の動きを見守った。0xc1900101 で検索すると色々出てくるのでそのうち治るだろうと思った。案の定、24H2以外にも時たまパッチが降りてくる。ところが2月後半になっても症状は全く同じで焦り始めた。

デバイスマネージャのヒューマンインターフェースデバイスに黄色!を見つけた。USBまわりをいじっていると、HHKBキーボードを抜くと該当ドライバが消えることがわかって、昔使っていたキーボードに付け替えて24H2更新を実行。しかし結果は同じ。

ASUSが 0xc1900101 の対策のため新しいBIOSをリリースしたという記事を目にしたのでBIOSを探し始めた。私のPCはパソコン工房で購入したBTO品。マザーはMSIのものを使っている。パソコン工房のヘルプに連絡してBIOSがほしいと言ってみたが、MSIのマザーをOEM供給されているものでBIOS効果には対応していない、またこのモデルで24H2に関する傾向不良も出ていないということで空振り。

あやしい常駐物は止めようと思いDocker Desktopをアンインストール。これも空振り。

24H2とは関係ないがウイルスバスターの契約終了が迫ってきた。もうDefenderだけで良かろうと兼ね兼ね思っていたので、ウイルスバスターもアンインストールしてDefenderに切り替えた。ここで新しい発見。Defenderが黄色!していた。

  (画像は借り物です)

詳細を辿っていくとメモリの不整合のためコア分離ができていないという内容(詳しくはわからない)で、設定画面のコア分離がオフになっている。ここまで来ると先人がいました。

Logicool(Logitech)のドライバはWindows Updateでアップデートしてはいけない (Windows 11 / lvbflt64.sys, lvrs64.sys, lvuvc64.sys) – ぱらめでぃうす

このページに習ってLogicoolのドライバと、他にもいくつかおかしなドライバを対策した。設定画面でコア分離をオンにすると少し処理が走って強制的にオフに戻り、同時におかしなドライバの一覧を見るボタンが現れます。

表示された .sys ファイルの詳細を見るとそれを使っている .inf ファイルがわかるのでひとつずつ削除。削除するためには PowerShell を管理者モードで起動。スタートメニューから PowerShell を探して右クリックすると「管理者で実行」のようなオプションがあります。実際に実行するコマンドは以下の通り。

再起動して24H2インストールするとやっと成功しました。めでたし、めでたし。

 

コメント