Raspberry Pi を使うために必要なもの
Raspberry Pi 本体
今なら Raspberry Pi 4 が主流ですが、性能にこだわりが無ければ Raspberry Pi 3 でも十分使えると思います。 最新は Raspberry Pi 5 ですが Raspberry Pi 4 も問題なく使えます。マイコン制御に使うのであれば Raspberry Pi 3 でも十分です。
ACアダプタ
Raspberry Pi 4 なら USB Type-C の、Raspberry Pi 3 なら micro USB のACアダプタが必要です。容量については、Raspberry Pi 4 は 3A が必須、Raspberry Pi 5 の推奨は 5A なので、購入するなら大きめのものを買っておいたほうが良いでしょう。Raspberry Pi 本体には電源スイッチがありませんので、中間スイッチでオン・オフできるタイプのACアダプタが便利です。
microSDカード
OSのインストールのところでも説明しますが、容量は 32GB 以上で CLASS 10 対応のものをオススメします。
HDMIケーブルとモニター
Raspberry Pi 5/4 の場合は micro HDMI のケーブルを、Raspberry Pi 3 の場合はスタンダードなHDMIケーブルが必要です。表示のためのモニターはどのようなものを使うか、お好みで準備してください。
キーボード&マウス
USB接続のキーボードとマウス。外に持ち出すことがあるなら、キーボードとマウスが一体になったミニ・キーボードも便利です。
ケース&ファン
必須ではありませんが、持ち運ぶ際にはケースがあったほうが安心です。ファンが必要かどうかは、Raspberry Pi の使用目的によります。心配ならファン付きのケースを購入すれば良いです。また、3Dプリンタで自分好みのケースを作るのもオススメです。
カメラ
カメラは Raspberry Pi の基板上のカメラコネクタに接続する専用のものが多く出回っています。目的に応じて購入すると良いでしょう。初期のV1なら安く購入できます。高精細のV2は少し高価格ですが、中華製の安いものもありますので調べてください。
USB接続の外付けのカメラも使えますが、Raspberry Pi との相性問題が発生することもあります。ブログ記事などを参考にして選んでください。
Raspberry Pi OS のインストール
この手順は2022年1月現在、Raspberry Pi 4 で確認しました。Raspberry Pi 標準の Raspberry Pi OS をインストールする手順です。Raspberry Pi ではmicroSDカードがストレージの役目になっており、そこにOSをインストールして、Raspberry Pi で起動する仕組みになっています。
microSDカードの準備
まずmicroSDカードを準備してください。容量は最低でも 8GB 以上必要です。32GB 以上で CLASS 10 対応のものがオススメです。新品でない microSD カードを使う場合は、既存のデータは失われますので注意してください。
Raspberry Pi Imager のインストール
次に、自分のパソコンに Raspberry Pi Imager(ラズベリー・パイ・イメージャー) をインストールします。これは、microSDカードに Raspberry Pi のOSを書き込むための専用ツールです。
Raspberry Pi の公式ページ にアクセスします。OS別にDownloadボタンがあるので、自分のパソコンのものをダウンロードしてください。
ダウンロードしたらパソコンにインストールしてください。
Raspberry Pi OS の、microSD へのインストール
作業中に確認のダイアログボックスや権限許可のパスワード入力などを求められるかもしれませんが、都度対応してください。パソコンにmicroSDカードを接続して、Raspberry Pi Imager を起動すると次の画面になります。[デバイスを選択] で使用する Raspberry Pi を、[OSを選択] でインストールするOSを選択します。
Raspberry Pi OS の最新版は Debian の Bookworm を元にしています。そのひとつ前は Bullseye というバージョンです。64-bit 版が推奨なのでこれを選択します。
元の画面に戻ります。選択したデバイスとOSが表示されているはずです。次は右側の CHOOSE STORAGE ボタンを選択します。
パソコンに接続されているストレージが一覧表示されます。先程接続したmicroSDカードを選んでください。間違ったドライブを選択すると、そのドライブを破壊してしまうかもしれませんので注意してください。
YES を選択するとmicroSDカードへの書き込みが始まります。
この様な表示が出てきたら完了です。CNTINUE ボタンを押して、Raspberry Pi Imagerを終了して、microSDを取り出してください。
Raspberri Pi OS の起動
Raspberry Pi OS がインストールされたmicroSDカードを Raspberry Pi のmicroSDカードスロットにセットして電源オンすると、Raspberry Pi OS が起動します。初回は数分かかりますが、慌てずに待ってください。
Nextボタンを押すと国を選択する画面になります。Japan を選ぶと他の項目も自動的に変わります。これで良ければ Next ボタンを押してください。
Country: Japan
Language: Japanese
Timezone: Tokyo
Raspberry Pi はデフォルトでユーザーが登録されています。
Use name: pi
Password: raspberry
これはすべての Raspberry Pi で共通なので、セキュリティ的には危険な状態です。次の Change Password という画面では pi ユーザーのパスワードを変更するように促されますのでユニークなパスワードを設定してください。
Next ボタンを押すと画面設定の項目が現れます。メッセージに従ってチェックボックスを設定して、Next ボタンを押します。
次はの画面では WiFi 電波をスキャンして、見つかったアクセスポイントが一覧表示されます。接続する相手を選択して Next ボタンを押し、パスワードを入力します。
WiFi に接続するとシステム更新するかどうか聞かれます。あとでも出来ますので、Skip か Next を選んでください。
設定が終わったらインストールされたOSを確認しておきましょう。次のコマンドでOSのバージョンが表示されます。
1 |
$ lsb_release -a |