Raspberry Pi Pico W を Python でプログラミングするための環境を作ります。
Thonny をインストール
Thonny のページからパソコンに応じたものをダウンロードして下さい。
インストールして起動すると次のような画面になるので 日本語・Standard を選んで下さい。
Raspberry Pi Pico W のファームウエアを書き込む
Raspberry Pi Pico W の基板上に白い楕円形のボタンがあります。そばに “BOOTSEL” と印字されています。このボタンを押しながら Paspberry Pi Pico W をパソコンのUSBポートに接続します。USBケーブルをパソコンに挿す瞬間に BOOTSEL ボタンが押されていることが必要です。
この操作をすると Raspberry Pi Pico W が外部ドライブとしてパソコンに認識されます。
認識されたドライブに INDEX.HTM をいうリンクがあるので、ダブルクリックしてアクセスすると Raspberry Pi Documentation というページが表示されます。”Microcontrollers” のタブ内の “MicroPython” を選ぶと、次のような記述があるのでUF2ファイルをダウンロードして下さい。Raspberry Pi Pico と、ワイヤレス機能付きの Raspberry Pi Pico W とではダウンロードするファイルが異なりますので注意して下さい。
ダウンロードしたら、File Explorer(MacならFinder)の、先程開いた Raspberry Pi Pico W のドライブに、ダウンロードした UF2 ファイルをドラッグ&ドロップして書き込んで下さい。
※この作業ができていないと、後の手順でPythonの import machine という命令でライブラリをインポートすることができません。
Raspberry Pi Pico W を接続する
Raspberry Pi Pico W が接続されていることを確認して、Thonny のメニューから [ツール]-[オプション…] を起動して、[インタプリタ] のタブを選択します。ここで “MicroPython (Raspberry Pi Pico)” を選ぶと項目表示が変化するので “ポートまたはWebREPL” の項目から Raspberry Pi Pico W が接続されたポートを選びます。”COM番号” 等の表示があればそれが接続されたポートです。
内蔵LEDを点滅させる
Thonny のウインドウの下半分は “シェル” と表示されて、”>>> ” のプロンプトが表示されています。ここにPythonのコードを打ち込むことができます。ふつうの Python3 をオプション無しで起動したときと同様です。
Thonny のウインドウの上半分はエディタになっているので、ここに次のプログラムを入力して下さい。
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from machine import Pin import utime led = Pin('LED', Pin.OUT) while True: led.value(1) utime.sleep(0.5) led.value(0) utime.sleep(0.5) |
上の方にある緑色のプレイボタンを押すと Raspberry Pi Pico W の基板上のLEDが点滅を始め、赤いSTOPボタンを押すと動作が止まるはずです。
LEDが点滅したことを確認したら作成したプログラムを保存します。青い保存アイコンをクリックすると保存先を聞かれます。バックアップのために “このコンピュータ” に保存しましょう。
この状態のまま Raspberry Pi Pico W をパソコンから取り外し、USB端子から電池やモバイルバッテリーで電源供給しても Raspberry Pi Pico W は先程のようには動いてくれません。Raspberry Pi Pico W を単独で動作させるには、プログラムを “Raspberry Pi Pico” に保存する必要があります。
もう一度保存アイコンをクリックして下さい。保存アイコンが表示されていない場合は、[ファイル] メニューから [名前を付けて保存…] を選択してください。こんどは保存先に “Raspberry Pi Pico” を指定します。次にファイル名を指定しますが、必ず “main.py” という名前にしてください。
Raspberry Pi Pico W をパソコンから取り外して、モバイルバッテリー等から電源供給すると、LEDが点滅するはずです。