UIFlow 開発環境(MicroPython)

この記事の内容は M5Stack Gray で確認したものです。UIFlow はブロックを組み合わせるようにしてプログラムを作る、グラフィカルな M5Stack の開発環境です。内部では MicroPython が動いており、Python言語も使用できます。

UIFlow 環境設定

公式ドキュメントです。困ったらここを見てください。日本語ページは説明が一部省略されているので、英語ページを見たほうが結果的には速いかもしれません。

シリアルポートライブラリのインストール

Arduino IDE と同じ内容です。済んでいれば不要です。MStackの公式ページ にアクセスして、[SOFTWARE]>[Downloads]>[CP2104 Driver]>[Download] の中のパソコンのOSを選択してダウンロードしてください。Windowsの場合、解凍するといくつかexeファイルがあります。Windows 10 64bit ならファイル名に「x64」が含まれたファイルからインストールしてください。

シリアルポート番号の確認

これも Arduino IDE と同じ内容です。済んでいれば不要です。USB Type-C ケーブルで M5Stack をパソコンに接続します。Windows の場合はデバイスマネージャを起動してください。デバイスマネージャは、スタートメニューのアイコンを右クリックすると、メニューの中にあります。[ポート(COMとLPT)] の下に「~CP210x~」と表示されているポートの番号を調べて覚えておいてください。ポートが複数あってわからないときは、M5StackのUSBケーブルを抜いて消えポートの番号です。

Macの場合は「~SLAB~」という名前のポートを使用します。

UIFlowファームウエア書き込み

M5STACKをUSB Type-Cケーブルでパソコンに接続しておきます。MStackの公式ページ にアクセスして、[SOFTWARE]>[Downloads]>[M5Burner]>[Download] の中のパソコンのOSを選択してダウンロードしてください。ファイルを解凍してexeファイルを実行します。COM はシリアルポート COMx の番号、Baudrate は 921600、Series は Stack-EN を選択します。UIFlow ファームウェアの最新版を選択してください。ファームウェアの名前の右横、下向き矢印のアイコンでファームウェアがダウンロードされます。Burn ボタンをクリックするとファームウェアが書き込まれ、正常に終了すると M5Stack のLCDに “Hello” 画面が表示されます。

WiFi設定

UIFlowをWEBベースで使用するためにはWiFi接続の設定が必要です。上記のファームウェアを書き込む画面で、SSID、Password を設定してから書き込むのがひとつの方法です。ファームウェアを書き込んだ後に設定する方法は以下の通りです。
電源SWを1度押してすぐCボタン(setup)を押し、Set WiFi via AP を選択すると “M5Stack-xxxx” のようにSSIDが表示されます。スマホまたはパソコンをWiFiモードにして、そのSSIDに接続すると M5Stack の画面にバーコードが表示されるので、バーコードをスマホで読んでアクセスしてください。または、直接 192.168.4.1 にアクセスしてください。WiFi 接続先の SSID と Password を入力して、Configure ボタンを押すと、M5Stack が再起動して WiFi に接続されます。

Network Programming Modeに入る

WiFi設定の後、再起動したら APIKEY が表示された画面に入ります。右上のインジケータが緑ならUIFlowが使える状態です。UIFlowのページ にアクセスして API key、Language(日本語もあります)、Device(”Core”を選択) を設定してOKを押します。(この内容は右上のアイコンから設定に入って変更できます)
何かスケッチを作って右上の三角(RUN)を押すとプログラムが動作します。

UIFlow Desktop IDE (オフライン環境)

WiFi接続せずにオフライン環境でもUIFlowを使うことができます。MStackの公式ページ から、[SOFTWARE]>[Downloads]>[UIFlow-Desktop-IDE]>[Download] の中でパソコンのOSを選択してダウンロード、解凍してください。M5StackをUSB接続して電源ON(またはリセット)、すぐにCボタン(setup)を押して “Switch to USB mode” を実行、その状態で解凍したexeファイルを実行します。COMポート(COM5等)、言語(日本語)、Device(”Core”)を選んでOKボタンを押します。何かスケッチを作って右上の三角(RUN)を押すとプログラムが動作します。
※OSのセキュリティ警告が出てM5Stackに接続できないことがありますが、許可すれば接続できます。
※WEBベースの環境のほうが安定しているような気がするのでお勧めします。

MicroPython

UIFlow は MicroPython の上で動いていますのでそのままでPython言語も使えます。UIFlow上部のアイコンでPythonを選択してください。ただし、Pythonのソースコードを編集してもブロック画面には反映されないようです。詳しくは調査できていません。

UIFlowからArduino IDEにファームウエアを戻す方法

この手順の情報源は 信州MAKERS<作業場で失礼します> 様です。

https://github.com/m5stack にアクセスし、”M5Cloud” というリポジトリを探して “firmwares” に進みます。一番下の最新ファームウェア m5cloud-psram-20180516-v0.4.0.bin をダウンロードしてください。M5CLOUD は開発中断されていますがファームだけはここに残っています。

ESP32 のメーカーである ESPRESSIF社のホームページから、ファームウェアの書き換えツールをダウンロードします。ここ https://www.espressif.com/en/support/download/other-tools?keys=&field_type_tid%5B%5D=13 から “Flash Download Tools (ESP8266 & ESP32)” をダウンロードしてください。解凍して起動するとDOS窓が開いて、ボタンが現れます。”ESP32 DownloadTool” を選んで、ファームウェアの bin ファイルを指定、下のほうのCOM番号を指定して、ボーレートを921600にし、STARTを押すと瞬時に終わります。これで Arduino IDE が使えるようになるので、[ファイル]>[スケッチ例]>[M5STACK]>[Basics]>[FactoryTest] を書き込めば購入時の状態に戻ります。

 

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