Jetson Nano で YOLOv5

Jetson Nano で YOLOv5 を動かすための手順を書き留めておきます。

Pythonのインストール

Pythonのバージョンを確認します。Ptthon 2.7.17 も一緒にインストールされているのでコマンドは python3 を使う必要があります。

3.6 は少し古いので不安です。最新は 3.10 ですが、新しすぎるのも不吉なので、現時点で安心感のある 3.8 をインストールすることにします。Python Japan のページにリンクがあるのでソースコードをダウンロードします。

非公式Pythonダウンロードリンク - Python downloads

各OS用にコンパイルされたものではなく、”Source” のタブで 3.8 の中で一番新しいものをダウンロードします。これをコンパイルしてインストールしていきます。手順はダウンロードページの下の方に書いてあります。念の為実行するコマンドを下に示します。

終わるまでに15分くらいかかります。インストールできたらバージョンを確認します。

実行環境の設定

まだ virtualenv をインストールしていなければ、インストールしておきます。

システム環境を汚したくないので、YOLO用にディレクトリを作って、Python の環境を切っておきます。

コマンドプロンプトの前に環境名 (yoloenv) と表示されます。

YOLOv5をインストール

GitHubからYOLOv5をクローンします。

エラーが出ていない事を確認したら完了。

物体認識をためす

WEBカメラで物体認識する。コマンド実行してから少し時間かかります。

これでUSBカメラ(/dev/video1)からの実行はできました。Jetson専用カメラ(/dev/video0)はこのままでは動きませんでした。何か追加作業が必要なようです。

動画を認識させる。ファイルは実行ディレクトリに置いておきます。結果は実行ディレクトリの の runs/detect 以下に保存されます。

写真を認識させる。ファイルはサンプルのものを使いました。結果は実行ディレクトリの の runs/detect 以下に保存されます。

また、GPUが効いていることの確認も未だできていません。

jtopコマンドをインストール

次のコマンドを実行すると jtop がインストールされます。

インストールが終わったらログインしなおすか、再起動して jtop コマンドを実行してください。

Windowsのタスクマネージャのように、CPUやGPUの使用率が表示されます。